目次
Apple Mail から Thunderbird への移行
Thunderbird は、メッセージと OS X のアドレス帳をインポートできますが、アカウント設定はインポートできません。(今のところ、メッセージとアドレス帳のインポートは、Apple Mail 5.0 以前のバージョンにのみ対応しています。)
Apple Mail メッセージのインポート
- メニューバー上の
メニューを開き、 をクリックします。読み込みアシスタントが開きます。 - Mail を選択し、
ボタンをクリックします。 - Apple Mail を選択し、
ボタンをクリックします。 - フォルダーの読み込み完了のログが表示されます。
ボタンをクリックしてインポートアシスタントを閉じてください。
インポートされたメッセージは、ローカルフォルダーのアカウントの "Apple Mail Import" フォルダーに読み込まれます。
OS X アドレス帳のインポート
Thunderbird は、OS X のアドレス帳を読み取り、Thunderbird のアドレス帳ウインドウに表示します。メニューバーの
OS X のアドレス帳を Thunderbird のアドレス帳にインポートしたいときは、連絡先を Mac OS X アドレス帳のフォルダーから個人用アドレス帳へドラッグしてください。
Windows Mail または Windows Live Mail から Thunderbird への移行
Windows Mail は、Windows Vista に含まれる既定のメールクライアントです。 Windows Live Mail は、Windows Live Essentials に同梱されたメールクライアントです。 どちらのクライアントプログラムも、メールを eml 形式のファイルに格納します。このメッセージを Windows Mail や Windows Live Mail から Thunderbird へ移行するには、Windows アプリケーションからメッセージをエクスポートし、それを Thunderbird へインポートしなければなりません。アドレス帳の移行についても、同様の方法で行う必要があります。
Windows Mail または Windows Live Mail のメールファイルが保存された場所を見つけるには、メニューの
を開き、 ボタン、 ボタンの順にクリックします。がない場合、 を試してください。
Windows Mail メッセージのインポート
Windows Mail (.eml ファイル) から Thunderbird へのインポートは、サードパーティ製のアドオンである ImportExport Tools を使用し、メッセージ形式を変換してインポートします。ImportExportTools アドオン をダウンロードし、Thunderbird にインストールしてください。
- まず、Windows Mail でメッセージを .eml 形式のファイルにエクスポートしておいてください。(Windows Mail のメニューの からエクスポートできます。)
- Thunderbird で、"ローカルフォルダー" 内にインポートしたメールを格納するためのフォルダーを作成してください。
- 作成したフォルダーを右クリックし、 を選択します。
- .eml ファイルを保存したフォルダーを開いてください。Windows Live Mail の既定の場所は、C:\Users\<username>\AppData\Local\Microsoft\Windows Live Mail (または \Windows Mail) です。
- ボタンをクリックすると、メッセージデータがインポートされます。
Windows Mail アドレス帳のインポート
Windows アドレス帳を Thunderbird にインポートするには、アドレス帳を vCard ファイル (.vcf 形式) にエクスポートし、それを Thunderbird にインポートしなければなりません。
- Windows Live Mail で、連絡先を開き、エクスポートしたいすべての連絡先を選択します。
- をクリックします。
- 保存するディレクトリーを選択します。
この手順 に従って、Thunderbird で MoreFunctionsForAddressBook アドオンをインストールします。
- をクリックします。
- 連絡先をインポートしたいアドレス帳をクリックします。
- の順にクリックします。
- エクスポートしたフォルダーを見つけます。
- インポートしたい連絡先をすべて選択します。
- をクリックして選択したすべての連絡先をインポートします。
この手順が動作しない場合、以下のことを試してください:
Windows でアドレス帳をエクスポートする手順は、Microsoft.com の Outlook から連絡先をエクスポートする の記事をご覧ください。
必要なファイルをエクスポートした後、Thunderbird のインポートウィザードを使用してアドレス帳をインポートしてください:
- Thunderbird の メニューから を選択します。
- を選び、 ボタンをクリックします。
- テキストファイル (LDIF, .tab, .csv, .txt) を選び、 ボタンをクリックします。
- アドレス帳ファイルの選択ウィンドウで、右下のドロップダウンリストから カンマ区切り (または すべてのファイル) を選び、エクスポートした .csv ファイルを選択して ボタンをクリックしてください。
- インポートが完了したら、 ボタンをクリックします。
次に、アドレス帳のインポートウィンドウで、
と ボタンを使い、左側のアドレス帳の各フィールドと右側のインポートするデータを正しく一致させてください。インポートしたくないデータは、項目のチェックマークを外してください。作業が完了したら OK ボタンをクリックします。アドレス帳が Thunderbird にインポートされ、使用できるようになります。Outlook と Eudora からのインポート
通常の Thunderbird のインポート手順では、Eudora や Outlook がコンピューターにインストールされている必要があります。これらがインストールされていない場合は、以下の代わりの手順でインポートしてください。
Thunderbird のインポート手順を用いるには、Thunderbird バージョン 38 およびそれ以降のバージョンでは Outlook と Eudora 向けのインポートウィザードが無効化されているため、古いバージョンの Thunderbird を使用する必要があります。バージョン 31.8 (注: Mac OS 版は こちら) をインストールし、データをインポートしてから、Thunderbird の 更新機能 を利用して最新バージョンの Thunderbird へアップグレードしてください。
Eudora について、データの問題やクラッシュが起こる場合は、さらに古いバージョンの Thunderbird で試し、データを整理してください。Mac OS 向けのデータ整理ツールには、Eudora Mailbox Cleaner があります。
Thunderbird のインポートウィザードの代わりとしては、メールデータを mbox 形式 (.mbx) に変換するツールを見つけ、Thunderbird の Import Export Tools アドオンを利用して mbox ファイルをインポートする方法があります。Eudora 向けの mbox への変換ツールには、Eudora Rescue があります。
Eudora がインストールされていない
Eudora がインストールされておらず、Thunderbird のインポートウィザードを使用したい場合は、Eudora ファイルを指す Windows のレジストリーを変更するだけで、インポートウィザードを実行することができます。
- eudora.reg という名前で .reg ファイル を作成し、以下の行を含めてください。ただし、"H:\\SCRATCH\\Eudoradata" をご使用のコンピューターの Eudora データがある場所に書き換えてください。(バックスラッシュ記号 2 個と空行に注意)
=== Registry file, adjust file location as required ===
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Qualcomm\Eudora\CommandLine]
"Current"="Anything H:\\SCRATCH\\Eudoradata Anything"
===
- Windows のコマンドプロンプトで次のコマンドを実行します: regedit /s eudora.reg
- Thunderbird のインポートウィザードを実行します。
Evolution から Thunderbird への移行
以下は、Evolution のメッセージとアドレス帳を Thunderbird にインポートする手順です。
Evolution メッセージのインポート
Thunderbird と Evolution は、メールの格納形式に同じフォーマット (mbox 形式) を使用しています。そのため、メッセージのインポートは難しくありません。
- Nautilus を開いてください。
- Evolution のメールが格納されたフォルダー (~/.local/share/evolution/mail/local) を開きます。
- 拡張子無しのファイル (Inbox, Outbox など) をすべて、Thunderbird のメールが格納されたフォルダー (例: ~/.thunderbird/xxxxxxxx.default/Mail/Local Folders。"xxxxxxxx" は任意の文字列) にコピーしてください。Thunderbird に既存のメールがある場合は、ファイルを上書きすると置き換えられてしまうので注意してください。
- Thunderbird を起動し、すべてのメールが正しくインポートされているか確認してください。
Evolution アドレス帳のインポート
- Evolution のアドレス帳を開いてください。連絡先を右クリックし、Save as vcard... を選択して vCard 形式のファイルにエクスポートします。
- Thunderbird で メニューを開き、アドレス帳 から vCard file (.vcf) を選択して、連絡先ファイルを選択します。
ウェブベースのメールアプリケーションから Thunderbird への移行
あなたのインターネットサービスプロバイダー (ISP) により提供されている ウェブベースのメールアプリケーションを利用している場合は、メールアカウントを Thunderbird で設定するだけで移行できるでしょう。設定手順は Configure an Account の記事をご覧ください。
一度 Thunderbird でアカウントの設定を行えば、すべてのメッセージ (受信メールと送信メール) へアクセスできるようになるはずです。しかしながら、アドレス帳 (連絡先) やメールフィルタ、その他の設定は自動的に Thunderbird へ転送されません。
一部のウェブベースのメールアプリケーションには、アドレス帳をカンマ区切りのテキストファイルにエクスポートする機能があります。詳しくは、ご利用の ISP のドキュメントを参照するか、ISP にお問い合わせください。アドレス帳をインポートするには、Thunderbird のメニューの
を選択し、画面の指示に従ってください。参照
- Thunderbird FLOSS マニュアルの Account Setup の章
- Thunderbird FLOSS マニュアルの Migrate to Thunderbird の章